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投稿日:2009-02-10 Tue

このところ36度を越す猛暑が続いている。真冬の日本から久しぶりに帰国した身にはかなり堪え
る。日本にいる間も猛暑が続いていたそうで、家に残していった動物たちもさぞかし不快な毎日を
過ごしていたことだろう。特にアルパカと羊。例年なら遅くとも12月までには毛刈を終わらせて、
身軽になったところで猛暑を迎える、というのが常だったのだが、今回に限ってシアラーとのスケ
ジュールがうまく合わず、結局の所私たちが日本から帰国してから、とうことになってしまった。
2年ぶりで会ったシアラーのダスティは、以前より二まわりほどがっちりして、西郷さんを思わせ
る風貌。ユートの荷台にアルパカの毛刈用の台を、シープドッグのケルピー犬を助手席に乗せて、
クイーンズランド、ニューサウスウェルズなど各地を回ってアルパカ、羊、ヤギの毛刈をする。
毛刈は年に一回春から初夏にかけての季節労働なので、それ以外は長距離のトラックドライバー
をしているそうだ。年々シアラーの数が減ってきているそうで、「今年からはもっと忙しくなるから
早めに日程を設定した方がいい」と釘をさされた。現に他のアルパカブリーダーたちは一年前から
予約をいれているそうだ。
両前足、両後ろ足をそれぞれストレッチした形で台の上に縛り付けられたアルパカの首が動かな
いようにしっかりと抑えるようにと言われる。頭を上から、次は口と耳を。反対側に身体をひっく
り返して。ダスティに言われるままに、毛刈の補助を勤めた。いつもは誰かしらが補助係りをして、
私は刈った毛の始末をしていたから、いまひとつ要領が悪かったがなんとか20分ほどで終了。台
から解放されたアルパカは頭でっかちで、首だけが棒のように細長い、なんとも不恰好な姿でよた
よたとパディックへ帰っていった。
次は羊。モンティは今年で8歳になる年寄りの羊。去年あたりから毛がほとんど伸びなくなり、
スピニングでは使い物にならない羊毛しか取れなくなってしまった。ペットでなかったらそろそろ
寿命の年齢だからしょうがないのだろう。食用羊だけれどいい毛質だと自慢だったのだが・・・・
おまけにダスティが羊の毛刈ポジションに持っていこうとするのだが、身体が硬直して腰も首も曲
がらない、足もぴんと伸びたままで、扱いにくいことといったらない。ダスティに押さえ込まれて、
鳴き声ひとつたてず、恍惚の表情でされるがままになっているモンティ。さすがのダスティも大粒
の汗をぼとぼと落としながら年老いて硬直してしまった羊と格闘すること10分、丸裸になってもほ
とんど変わらない体系のモンティが一声「バー」と鳴いた。毛刈り代〆て$73。
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